以前こんな記事を書きました。
「大阪王将」を展開しているイートアンド社が24時間店舗を増加、人材の確保案として学校を作る、といったような話でした。今日、ニュースを見ていたらその学校が既に出来ているという話がありました。
色々と調べてみたところ、仕組みが面白いなと思ったので今回ピックアップしてみます。
飲食の学校「シェフズポート」
イートアンド社が運営している学校「シェフズポート」のサイトができていました。
飲食業のノウハウを気軽に学べる無料講座 | シェフズポートアカデミー
サイトには特長が3点掲載されています。
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1.入学受講料無料
2.1講座ごとの予約制
3.就職サポート
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講座はシェフズポートのfacebookページから予約。
中華・シンガポール・イタリアンなど各種料理、パンやカフェ、ワインなど多岐のジャンルに渡って専門家が講座を開設しています。
卒業生の紹介を外食企業に行うことで紹介先の会社から数料をもらうという仕組みになっているようです。通常の人材紹介業に学校が付いているイメージですね。
無料で行えるのは人材紹介の方で収益をまかなうからなのでしょう。
そして無料で講座を開放することによって、勉強したい側の人には全くリスクがなく、飲食に興味のある人も集まりやすくなってくる。
このモデルはすごく面白いですね。
外国人人材育成事業も
以前話に上がっていた外国人向けの飲食派遣も既に展開されているようです。
シェフズポート インターナショナル|飲食業専門の外国人アルバイト派遣
こちらも前述のものと同じような内容で、外国人の留学生などを対象に飲食店のノウハウを教え、人材紹介を行っているみたいです。
サイトを見ている感じこちらは系列のフランチャイズ店などが対象っぽいですね。
飲食以外の新しい柱を作る
今までずっと勘違いしていたのですが、自社の人材の囲い込みとしてスクールを作るわけではないのですね。
蓋を開けてみたら人材紹介業としてひとつのビジネスを立てるという算段だった。
飲食業(大阪王将など)のビジネスと、人材紹介業のビジネスとで複数の柱を持って会社を運営していくというもの。
飲食一本だとかなり不安定な部分もあるので自社の強みを活かしながら新しいビジネスを作っていくという…この展開方法には軽く感動を覚えています(笑)
飲食業をやっていて新しい柱を考えるというのはどうしても他の業態に行ってしまうことが多いですが、こういう風に強みを活かした全く他の業種に展開をしていくと他社との差別化に繋がっていくでしょう。