ロイヤルホストが2017年度までに出店を極力少なくし3店舗にとどめ、既存の50店舗を改装するという報道がありました。
それに合わせ接客を重視する方向に変更、呼び鈴(呼び出しボタン)のない店を増やしていくとのことです。
ロイヤルホストが呼び鈴を廃止したのは何故なのか、そして呼び鈴を廃止することと「接客重視」がどう繋がるのかをまとめます。
そもそもなぜ呼び鈴を廃止するのか?
まずなぜ呼び鈴を廃止するのでしょうか。
呼び鈴がないとお客様が店員を呼びたい時に呼べないということが増えてしまいそうですよね。
これが面白い仕掛けなのですが、呼び鈴があれば店員はお客様を見ていなくても音が鳴ったらフロアに立てばいいわけです。
店員側としては「呼び鈴」に頼ってしまい、お客様の方を見ていないなんてことも往々にしてあるわけです。
便利な呼び鈴を敢えてなくすことにより、店員のお客様への注意力をアップさせてお店の質を上げていくという施策ですね。
逆転の発想で非常に面白い。
この取り組みを開始したのは現在の矢崎精二社長になってから。
※矢崎社長は元々15年間減損していたロイヤルホストを一気に立て直した人物。こういった工夫あってこその業績回復は非常に納得がいきます。
実際に廃止して一般的な反応は?
さて、実際に廃止してみて一般的な反応はどうなのでしょうか。
ネット上の反応を見ているとやっぱりお客様側としては「なかなか気付いてくれない」なんて声もちょっとあるみたいですね。
ある程度のベテランがフロアに立っていればお客様の動きも掴めるようになるのでしょうが、そうではない新人がフロアに立っているとやはりそううまくもいかないことがあるようです。ちなみにお客様側ではなく、飲食店を運営している人や経営者の声は賞賛するものが多かったです。
私もどちらかと言うと賞賛側です。
というのも、飲食業界の構造を変えようとここまで思い切った舵を取れる人ってなかなかいないんですよね。
実際に働く側の立場として
実際に働く側になってみると最初は大変だと思います。
例えば呼び鈴のあるファミレスからバイトを変えてロイヤルホストで働くとなったら苦労はするでしょう。
ただ、結局この手の仕事って「慣れ」の部分が非常に大きいのでこの環境で働いているといずれ慣れてくるものです。
慣れてきた時に、他の呼び鈴ありの店舗で働いている人と比べると接客の能力(お客様に対しての注意力)はかなり伸びているはずです。
このような考えもあり、私は素晴らしい取り組みなんじゃないかと思っています。
飲食でより高みを目指したい人にはこういう環境がオススメです。
※調べたらロイヤルホストのアルバイトはタウンワークでの募集が多かったです。
ロイヤルホストのアルバイト一覧(タウンワーク)