女性が転職をする際によくある質問で「結婚や子供のことを聞かれた時に、もし結婚が近かったら転職で不利に働くのではないか?」というものがあります。
結婚を理由に採用をしないということは原則的にできませんが、会社側からすると「すぐ辞められたら困る」というのもあり、事情はそう単純ではないです。

今回はそんな転職と結婚の問題について。

そもそも結婚のことは面接では聞かれるべきではない

「結婚や子供のことを面接で言ってもいいものでしょうか?」と悩まれる女性の方がいらっしゃいますが、まずそもそもの問題として、面接官はそういったことを聞いてはいけないというのが事実です。

<募集・採用>
(女性労働者からの質問)
採用面接で、「子どもが生まれたらどうするのか」と聞かれました。これは性差別ではないでしょうか。
 女性に対し、男性には聞かない質問をするなど、男女で異なる採用選考をすることは均等法に違反します。
また、「女性には大変な仕事なので採用は難しい」「女性の採用は終わりました」などの発言があった場合も均等法に違反する募集・採用が行われている可能性がありますので、ぜひ雇用均等室へご相談ください。
均等法Q&A|厚生労働省

厚生労働省のサイトにも掲載されています。

そこまで厳しく考える方も少ないとは思いますが、聞かれた時点でちょっと会社としては微妙なところなんじゃないかなと思います。
本来は「転職活動の際に結婚のことを言うのは不利?」ではなく「そもそも聞かれない」のが当たり前です。

面接で「彼氏はいるんですか?」と聞かれたら怒りますよね。実はそれと同じような質問ですよ。

会社の女性の労働環境を調べる

最近は育児休暇などの福利厚生を充実させている会社も増えてきています。
あらかじめ会社のサイトなどで調べたり、エージェントに聞くなりしておきましょう。

面接の際にはその会社が設けている福利厚生を使って女性がどのように活躍しているのかも確認してみます。
たまに名目上はあるだけで実際には稼働していないということもあったりするので。

キャリコネなど評判サイトで情報収集しておくのもひとつの方法ですね。

また今後、育児のための環境づくりは社会的にもどんどん整備されていくと思いますが今はまだ始まったばかりの段階。
活発な女性であればその環境を自ら作りに行くという姿勢も大事なのかもしれません。

こういう話ってやっぱり女性が仕組みを作った方が上手く回ると思うので…。

私が面接している時の話

私は面接官(1次面接ですが)も現職では行っています。
前述のとおり「結婚については聞けない」というのがあるので、単純に話していて自分の会社に合うかどうか、自分自身がどういうことをやりたいのか?を重視しています。

ちなみに結婚や出産について、答えたくない場合は「私事なので控えさせてください」で問題ないです。
本来聞かれてはいけない質問なので。