初めての転職で転職エージェントを使ってみようと考えている人の中には「高額な手数料のようなものを取られるのではないか？」「転職が決まった矢先に報酬としてお金が取られるのではないか？」と想像して、「無料」と書いてあっても二の足を踏んでしまっている人もいるでしょう。
そこで今回はそんな人のために「どうして転職エージェントは有料ではないのか？」を解説します。
実際には法律も絡んでくる問題なので本当に心配な方は法律系サイトへのリンクも貼っておきますので参考にしてみてください。
基本的な転職エージェントの仕組み
まず最初に転職エージェントの仕組みを紹介します。
求職者（転職したい人＝あなた）が転職エージェントのサイトで登録をし、エージェントに所属しているコンサルタントと面談をします。
面談の際に「転職の際にどのようなことを重要視しているのか」「今までの経歴は？」「現在の不安」など様々なヒアリングをしてもらい、希望に沿った職業を探してもらいます。
その後、エージェントから職業を紹介され、実際に紹介された会社で面接等を受け、採用となればそのまま転職活動が終了します。
（もちろん紹介された際に断ったりもできますし、不採用の際にまた別途仕事は追加で紹介してもらえますし、辞退することも可能です）
転職活動が終了し、無事転職先で働くことになっても一切お金はかかりません。完全に無料です。
ここまで世話をしてくれて「無料」というのはおかしい、という疑問が浮かぶのはもっともでしょう。
求職者から手数料を取るのは法律で禁止されている
「なぜ転職エージェントでお金がかからないのか」の一番シンプルな答えは「法律で禁止されているから」です。
「職業安定法」という法律の中に記載されています。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
（Q3．民間の職業紹介にはどのような規制がありますか。｜労働政策研究・研修機構（JILPT））
有料職業紹介事業者の部分が「転職エージェント」と考えてください。
職業安定法・第三十二条の三「手数料」の項目にこのように書かれているため、原則的に求職者（転職したい人＝あなた）からの徴収をすることはNGとなっています。（例外はあるものの世の中のほとんどのエージェントは無料ですし、当サイトで紹介しているエージェントももちろん無料です）
「でも無料で紹介したら転職エージェントがお金儲けを出来ないのでは…？」と思うかもしれません。
エージェントは求職者からではなく紹介先の企業から「もし採用が成功したら」成功報酬として「紹介手数料」をもらうことができます。紹介手数料は求職者の年収の約30%程度なので高年収で転職すればするほどエージェント側の儲けが増えるということになり、求職者にとってもエージェントにとっても有利な仕組みになっています。
※このへんの詳しい内容は別途まとめているので参考にどうぞ。
→転職サイトや転職エージェントは何故無料で利用できるのか？
転職するのに「転職（求人情報）サイトを使う」「ハローワークを使う」「広告を見て」など色々な方法があるかと思いますが年収アップの側面（年収が上がればエージェントの取り分も増える）や転職活動を誰かにサポートしてもらえるという点（履歴書や面接のチェックなど）で私は転職エージェントを利用することをおすすめしています。
もし転職の段取りが決まっていなかったら
オススメしたいサイト
これから転職を始めようという人にオススメ転職関連のサービスを紹介します。まだどうやって転職を進めるか決まっていない場合に参考にしてみてください。
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