転職の面接試験で「あなたの長所と短所を教えて下さい」という定番の質問。
長所はなんとなく言いやすいものの、短所の場合は自分の悪いところを言わなくてはいけないのでちょっと躊躇してしまいますよね。
そこで面接で短所を聞かれた時のそもそもの面接官の意図とベストな回答方法のテンプレートを紹介します。
面接官が見たいのはその人の「客観性」
私も面接官をやっているのでこの質問はよくしますが、あまり深い意味がないことが多いです(笑)。
敢えて言うのであれば面接の序盤で「履歴書・職務経歴書ではわからない人となりを知りたい」「自分のことを客観的にどのように見ているかを知りたい」といったところでしょうか。自己PRの一貫ですね。
深い意味はないとはいえ面接の一環なのでその人の回答方法によってはマイナスになったりもします。
例えば回答が「短所はありません」といったようなものだとさすがに人としてどうなのかなと感じますよね。
「自分に短所はない」と思っているということは「相手の欠点ばかりを突いてくるような人物なのでは」と想像してしまいますし、そういう人と働けるイメージが少なくとも私にはありません。
また「仕事でボーッとしてしまうことが多い」といったようなものや「行動がギリギリでたまに遅刻してしまう」といったような社会人の常識から外れているようなものも当然のことながらNGです。もっともこんな短所をいう人には会ったことがありませんが・・・。
短所を聞かれた際の回答方法と事例
では短所を聞かれた際にどのように答えるのがベストなのか。次の4つのポイントを抑えておきましょう。
- 長所の裏返しで言う
- 仕事に結びつけた話にする
- 具体的な事例を出す
- カバーするために心掛けていることを言う
具体的に事例を出した方が理解しやすいかと思うので私の短所を例に紹介します。
つまらないことを考えすぎて悩む
例えば、私の短所は「つまらないことを考えすぎて悩む」「頼まれごとを断れない」ということ。これを面接官の方に紹介する場合は次にようになります。
「私は仕事上の業務の些細なことでも一度気になると詳細を調べずにはいられないといったようなことがあり、深く考えすぎてしまうことが短所かと思います。そこで無駄なロスをしてしまうことがあったので、そういった状況になりそうな時には周囲の人になるべく早めに意見を聞いたり相談したりするように心掛けています」
頼まれごとを断れない
「私は人に頼まれたことをあまり断れないのが短所で一時期色々な人の依頼を多くもらうことがあり、自分の業務が回せないような状況になりかけたことがあります。その反省を踏まえて、今でもあまり断らないものの時間の調整は事前にしてもらうように心掛けています」
実際に見てみてどうでしょうか。
「短所」としているものの「物事を深く考える」「頼まれごとを断れない」というのはそこまで悪くはないですよね(笑)。
一方でそこで失敗している経験もあり、そこからどう解決策を生み出しているのかというのが重要。
面接の中でも大きな加点要素ではないもののスマートに回答しておくことで面接官の印象は大きく変わってきますので事前に自分なりの回答を考えておきましょう。
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