「自分はそれなりに成果を出しているのに出世できない」
「上司に媚びへつらっている同僚の方が出世が早くて悔しい」
このように考えているサラリーマンの人は意外と多いものです。
評価も悪くなく(むしろ良い方なんてことも)、上司からも高評価なはずなのに出世できないのは何故なのでしょうか。その理由を考えてみることにします。
雑誌のサイトに掲載された「出世できないランキング」
雑誌「SPA!」のウェブサイト「日刊SPA!」で「上司が判定[出世できない男の行動]ランキング」という興味深い特集が組まれていました。
その中からランキングを抜粋してみます。
<上司に対してこうだと出世できないランキング>
1位:ミスの報告は言い訳から入る 81%
2位:自分から一切提案をしない 74%
3位:メール、電話のレスが遅い 69%
4位:日々どんな行動をしてるか謎 65%
5位:やたらと正論を押し付けたがる 63%
6位:必要以上に気を使いすぎる 54%
7位:挨拶ができない 46%
8位:苦手意識を本人の前にさらけ出す 39%
9位:よくわからないカタカナ語を多用 32%
10位:飲みの誘いに絶対乗らない 29%
このランキングに関してはどちらかと言うと「仕事ができない」部類の話になってしまうので、今これを読んでいる人にはあまり関係ない話かもしれません。
(例えば1位の「ミスの報告は言い訳から入る」人で「自分は仕事ができる」と考えている人はいないと思うので…)
「必要以上に気を使いすぎる」などさじ加減の難しいものはありますが、当てはまるようであればただ単純に「仕事ができない」と判断されている可能性もありますので注意してみてください。
上司との相性が悪いと出世できない
前述のアンケートを見て「自分にはまったく当てはまらない」と思っている人も多いでしょう。
では、現実問題、仕事もできて、評価も高いはずなのにどうして出世できないのか?
私はズバリ「上司との相性が悪いのではないか?」と考えています。ここでいう「相性が悪い」というのは「仲が良い・悪い」の意味ではなく、「今の上司に評価されにくい性格」という相性の話です。
具体的に考えてみましょう。
社会人生活をしている方なら、人事評価に関して一度や二度は「評価がおかしいな」と感じたことがあるはずです。
というのも、評価制度は営業成績のような数値面のみではなく、数値外の曖昧な評価も含まれているためです。
例えば「1年で◯◯万円の営業成績を上げた」というようなものであれば、絶対的な数値評価なので動きようのない事実ですが、「リーダーシップを発揮し、新人の育成に努めた」というような目標があった場合、数字では表現しにくいのが事実です。
数字では表現しにくい評価の場合、「仕事を教えることにより新人が◯◯を出来るようになり、早期に売上を◯◯円上げられるようになった」など、できるだけ具体的な理由をつけることはできますが、上司が納得するかどうかは別の話です。
評価者はあくまで上司なので、上司が「違う」と思ってしまえば、評価はされません。
また、評価以外にありがちなのは部下に任せる勇気がないような上司の場合です。
「仕事は出来るんだけど、昇進させるには頼りないな…」と上司が考えているようなケースですね。
本来は多少頼りないと思っていても任せてしまって、そこから成長させるというのが王道なのですが、この「任せてみる」段階で上司が二の足を踏んでしまうことにより昇格できないパターンです。
この手のケースは「部下が延々と出世できない」→「部下のモチベーションが下がっていく」→「退職/転職」という会社の悪循環に陥りがちです。(これを読んでいる人は今まさに「モチベーションが下がって」いる部分でしょう)
「上司との相性のケース」ということも考えると、ネットで「出世できない理由」などを調べるよりも直接直属の上司に出世できない理由を聞いてしまった方が解決策としては早いです。
もちろん刺々しく「私はなんで出世できないんでしょうか?」などと聞くのではなく「昇進をしたいのですが、私にはどのような部分が足りないでしょうか」とあくまで上司を立てる聞き方をしましょう。
上司の回答に納得できなければ転職活動をするのもいい機会になる
そこで納得できる回答が得られたのであれば、上司の提示した話を念頭に仕事に打ち込んでいけばいいでしょう。
逆にもし上司の回答に納得出来ないのであれば転職活動をするのも自分にとってはいい機会になります。
「転職活動をするのはいい機会になる」と言う理由は環境を変えてみることでうまく事が運ぶこともあるということ、「自分自身の市場価値」を計るいい機会になることの2点です。
転職活動では「自分はこれだけ価値のある人間です」というのを転職希望先にアピールしなくてはいけないので自分のできる仕事・自分のやってきた仕事を改めて見直すことになり、それを他の企業にぶつけてみることで実際に一般的に自分にどのくらいの価値があるのかを知ることができます。
「転職したら年収が膨大に上がった」というようなケースは「今の会社では評価されていなかったものの他の会社では非常に重宝される(=高いお金を支払ってでも獲得したい)人材」というケースとなります。実際に転職をしたら給与が大幅に上がったというような事例は多く、一つの会社内では分からなかった自分の価値が新たに分かることも多いです。
会社内にいると自分自身の市場価値を計る機会はほとんど出てこないので、今の会社の自分自身の評価に納得がいかないような場合には「自分の市場価値を見る機会」と捉えて転職活動をしてみるというのも一つの手段でしょう。
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