このページの概要は…
- シルバーウィークは国内にいる人が多い
- 「連休中に何もしたくない」需要をつかんで利用してもらう
- 国内旅行をしている人向けの需要をつかんで利用してもらう
大型休暇の前になると飲食業の方が気ににするのは「連休は忙しいのか、暇なのか」という部分ですよね。
8月のお盆については「お盆付近で飲食店が混む日はある?」でまとめている通りイベント絡みの混雑があるのですがシルバーウィークはどうなのか、行動パターンを踏まえながら考えてみることにします。
飲食店営業の参考にしてみてください。
シルバーウィークの消費者行動
まずいちばん知らなくてはいけないのがシルバーウィークに一般的にどのような行動を取る人が多いのかということです。
ここで客観的に取られたアンケートがあるので参照してみましょう。
休暇が一日でも取れる400名に、取得予定の連休ではどのように過ごすのか聞いたところ、「自宅でゆっくり過ごす(53.5%)」、「普段出来なかった自宅の掃除等の家事(22.3%)」と、自宅で過ごす予定が合わせて75.8%と大多数を占めた。外出系では「ショッピング(13.3%)」、「国内旅行(1泊以上)(10.5%)」、「国内旅行(日帰り)(10.3%)」という結果となっており、旅行に出かけたとしても国内の傾向が多いことが見受けられた。
(シルバーウィーク(ハッピーマンデー)に関する調査)
「自宅でゆっくり過ごす」という人がおおよそ7割以上を占めているようです。
お休みが長期でないというのもありますが、シルバーウィークは旅行やレジャーなどで活発に動いているゴールデンウィークとはまた違った傾向です。
「連休中は何もしない」ニーズをつかむ
さて、前述のデータから飲食店に及ぼす影響を考えてみましょう。
まず引っかかりがちなのが「自宅でゆっくり過ごす」という部分です。
ここから「飲食店は暇」と想像しがちですが、実は間違いであることが多いです。
自宅でゆっくり過ごすというのは「日頃頑張っているので今日はなにもしないでゆっくり過ごす」ということで、その「ゆっくり過ごす」のひとつとして「今日はもうご飯も作らない!」というのも入っているわけですね。
そこで飲食店の出番。
テイクアウト(お弁当)を購入して家でゆっくり食べるという人が増えます。
最近だとUber Eatsを使う人も増えており、自分の家にテイクアウトするのも手軽になっています。
特に住宅街の近くにあるお店、主婦層が集まりやすいお店はお弁当の販売が増える傾向にあります。
同じような「連休中は何もしない」という理由から、ファミレスなどで食事をする家族も増えます。
その他「翌日も休み」という場合には「いい機会なので久しぶりに会えなかった人に会おう」という人も出てきて、居酒屋さんが伸びることもあるみたいですね。
国内旅行・ショッピングで外出する人が飲食店を利用する
「国内旅行・ショッピング」と回答している人も一定数います。
国内旅行で影響があるのが「その地元ならでは」の飲食店。
例えば次のようなお店です。
- 神社の近くのちょっと雰囲気のある茶屋
- 郷土料理を作っている居酒屋
- インスタ映えするメニューを販売している飲食店(食べ歩きできると良い)
お店の近くに国内旅行や観光で賑わう場所があるようであれば混雑すると想定されます。
「雰囲気がある」というのも重要で最近ではインスタ映えする食事や場所なども重要視されています。
ショッピングでは人が集まるモールなどに設置されている店舗に影響があります。
特に郊外の大型アウトレットモールやその近隣のお店は混雑することが容易に想像できますね。
まとめ
全体的な傾向としては国内にいる人が多いので、他の連休に比べると飲食店の利用はされやすいです。
また当たり前のことなのですが、店舗の立地などによっても差があることがあるので、前年度のデータがある場合はそちらを参照にして準備をしてください。
(そちらの方がより具体的に店舗に近いデータなので…)