9〜10月からの転職、求人が増え転職市場が盛り上がる時期。

8月末くらいまではどの企業も比較的落ち着いた静かな時期が続き、9月からだんだんと仕事が通常通りの活気を取り戻してきます。

実は9月から求人の需要が増えるということはご存知でしょうか？　

9〜10月から転職を考えている人は早急に転職活動に着手した方が有利です。

「秋採用のピーク」とされる9月〜10月の求人状況

はじめに東京労働局が公表しているデータを確認してみましょう。

（平成29年1月〜12月の「平成29年 新規求人数の推移」） 参考：産業別新規求人数の推移（一般）（平成29年度～）

実際のデータを確認してみると、9〜10月にかけて求人の需要が大きく上がっているのがわかりますね。

年度に関わらず一般的に9〜10月は「秋採用のピーク」と呼ばれる時期です。

なぜ9〜10月に求人数が増えるのか？

9〜10月に求人数が増える理由は単純明快で、夏ボーナスと関係しています。

一般的に6月にボーナスが支給される会社が多く、転職希望者は「ボーナスを貰ってから退職しよう」と考えて転職活動をすることが多いです。

6月にボーナスを受け取った転職希望者は（ボーナスをもらう前から着々と転職の準備を進めており）7〜8月に転職（退職）をしてしまいます。

そして欠員が出てしまった企業が夏休み明けあたりから採用活動を始める…というのが9〜10月なんです。

同じような理由で12月の冬ボーナス後の2〜3月も求人数が増える傾向にあります。

9〜10月からの転職活動を検討している人は今すぐ動き出しましょう

9〜10月の求人が増えるタイミングを狙って転職活動をする人はどのタイミングから始めればいいのかと言うと「今すぐ」です。

転職活動は情報収集などやることも多く、今から始めたからといって来月にすぐ入社が決まるというわけではないためです。

またこの9〜10月の秋ピークを狙っている人で早い人は6〜7月から準備をしている人もいます。
「求人が増える」というのは「その時期を狙っている転職者も増える」ということでもあります。

もし求人数の増加を狙って転職しようと考えているのであれば即行動をしましょう。

行動が早ければ早いほど転職活動は有利になります。

転職を成功させるためのたった一つのポイントは「焦らないこと」

さて、ここまで少し急がせるようなことを書いてしまいましたが、転職を成功させるためのポイントを一つ追記しておきます。

それは「焦らないこと」です。

9〜10月に求人数が増えるのは事実なものの、焦って企業調査などをしっかりとせずに入社してしまった場合、自分とまったく合っていない企業だったり、最悪の場合ブラック企業だったということなどもありえます。

リクルートエージェントなどの転職エージェントによるアドバイスや、キャリコネなどの企業口コミサイトの情報も加味した上でじっくりと選定することが重要です。

極端な話をすれば10月を過ぎても転職できますし、最終的に自分が働いて本当に良かったと思える会社に会えることが目標なので、腰を据えてじっくりと会社を探していきましょう。

転職願望がそこまで強くない人は？

9〜10月は求人のピークではあるものの、転職願望がそこまで強くない人は転職したい人と同じく焦って転職をしない方が良いです。

むしろ転職の願望がハッキリしていないような時に焦ってしまうと、自分の思ったような会社に入れないこともあるので、転職市場や求人数の状況ではなく、あくまで自分の気持ちを優先して活動を進めましょう。

求人が増えている時にいろいろと調べておくのはオススメ

転職願望が極度に強くない人にオススメなのは、転職サイトや前述の企業口コミサイトなどに登録しておいて「こんな会社があるんだな」と見渡しておくことです。

求人数が増えるということは「色々な種類の会社があることを知る」機会のひとつなので、この機会を利用しておくといざ本当に自分が転職をしたくなった時に「そういえばあんな会社があったな」「こういう会社に行ってみたいな」と思い浮かべることができ、すぐに転職活動に移れるのがオススメです。

転職活動の準備運動のようなものですね。

「転職のピーク＝転職のタイミング」なのかを改めて考える。」でも書きましたが、この期間しか求人がないわけではなく、あくまで「求人が多くなる傾向にある」時期というだけなのでそこは間違えないようにしましょう。