日本全体、多くの企業が休みになる年末年始。
この時期に転職活動をすることについて次のように考えている人はいないでしょうか。
「年末年始に申し込みをしたら失礼ではないか?」
「求人が少なくなる時期だからタイミング的に不利に働くのではないか?」
「企業の人がこれから休みに入るというのに応募をするのはマナー違反なのではないか?」
結論から書いてしまうと心配はまったく不要、気にしないで転職活動をしてしまって構いません。
私も面接官をやっている立場なので、今回は企業側の視点も含めてお話いたします。
年末年始に申し込みをするのは失礼ではなく、むしろどんどん応募してほしい
「年末年始に求人募集に申し込むのは失礼に当たるのではないか?」という疑問について。まったく心配する必要はありません。
そもそも求人は企業側が出しているものなので、その時点で「応募したら失礼」ということはないですよね。
年末に応募があって助かった体験
私が面接官になってからの経験を話します。
ある年の年末のこと、年明けの2月末に自分の部署の人が辞めることが決まっていたので、エージェントに依頼をかけ人材を探してもらうということになりました。
年末にエージェントにいい人材を紹介してもらい、面接を行い、そのまま採用。
年末の冬季休暇に「一人退職者が出るけど良い人材が採用できたので来年は先行きよく仕事を始めることができるな」と、心安らかに年末年始を過ごすことが出来ました(笑)
募集している企業からしてみれば「人が一刻も早く欲しい」と思って募集しているのでむしろどんどん来て欲しいというのが本当のところです。
退職者が出て不安を持っている企業の場合、いい人材が採用できると心地よく年末年始を過ごせるのです。
求人数は少なくなるのではないか?
次に多い疑問として「求人が少なくなるのではないか?」というもの。
この点については実際のデータを確認してみるのが良いでしょう。
求人数の傾向
東京労働局が発表している「平成29年 新規求人数の推移」のデータを参照してみます。
(平成29年1月〜12月の「平成29年 新規求人数の推移」) 参考:産業別新規求人数の推移(一般)(平成29年度~)10月のピークを終え、11月に大きく下がるものの12月から春採用のピークに向かって求人数が増加していく傾向にあります。
年始からが本格的な求人数の増加となりますが、12月は求人増加の開始時期のような傾向です。
求人数は徐々に増加、でも本当に肝心なところは…
前述の通り、12月は徐々に求人が増える傾向にあり、年始にピークを迎えます。
ただし肝心なのは求人市場が活発になるかどうかではなく、自分の行きたい会社の求人がその時点であるかどうかです。
仮に春採用のピーク(2〜3月)に1,000社の求人があるのに対して、12月は700社程度しか求人を出していなかったとしましょう。
求人数だけを見ると「2〜3月に向けて転職活動をすればいいのではないか?」と考えてしまいます。
ところがその700社の中に自分が本当に行きたい会社・業界の求人情報があった場合と、逆に1,000社求人を出していても自分がいきたい会社や業界がまったくなかったらどうでしょうか。
相対的に求人数が少なくても価値があるというのはわかりますよね。
「年明けにピークが来るから活動は年始まで控えておこう」というのは機会損失をしている状態と言えます。
年末に募集していた自分の行きたい会社が、年始に募集をやめているのかもしれません。
機会を失わないように年末年始にこそ転職サイトや口コミサイトを使った情報収集を行うことをおすすめします。
年の暮れやお正月に転職サイトなどで情報収集するだけでも年始の転職のスピード感が一気に増し、他の人に差をつけられます。
「年が明けてからにしよう」と思う人はとても多いのですが、年が明けてからだと仕事が忙しくなったりして転職の機会を逃してしまうということもしばしば。
行動は早めの方が間違いなく有利です。
人材紹介会社パソナのアンケート(※)では年末年始に転職活動をする人が11.3%いるとのことで、成功に近付くために貪欲な人はどんな時でも躊躇せずに行動しているというのが伺えます。
スムーズに転職できるかどうかはこういう小さい一歩が踏み出せる人だったりするのもまた現実なんですよね。
もし転職の段取りが決まっていなかったら
オススメしたいサイト
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