「転職したいけど自信がない」という人はどうしたらいい？

「転職をしてみたいけど自分には大したスキルもないし自信がない…」
「会社でもミスが多いし、私の転職先なんてあるわけがない」

本当は転職をしたいけど、あと一歩が踏み出せないという人は多いです。

もしあなたが「転職をしてみたい」と思っているのであれば、まず一歩踏み込んで行動してみることをおすすめします。

行動したからといって必ず転職できるわけではないですが、行動しないと転職できる可能性は100%ありません。

「自信がない」というのは思い込みであることが多い

転職したいけど自信がない、という人がなぜ自信がないのか。

パターンは大きく3つ程度に分類されます。

1. 年齢が高い
2. 資格がない
3. アピールできることがない

いずれのケースでも現実的にはそこまで卑屈になるようなことではありません。

1.年齢が高い

年齢自体は自分でコントロールできるものではありません。

ただ昔と比べて年齢による転職の難しさもだいぶ緩和されています。
（※ちなみに年齢を制限して求人をかけることは雇用対策法という法律で禁止されています）

実際にデータを見てみましょう。

少し古いデータですが2013年にdodaが発表した「転職成功者の年齢割合」というデータを見てみると次のようになっています。

（参照：“35歳転職限界説”崩壊！？転職成功者の年齢を調査！ ｜転職ならdoda（デューダ）「グラフ2：転職成功者の年齢割合」2013年1〜3月より抜粋）

35歳以上が転職成功者の1/4程度（23%）もいることが分かります。

以前は「35歳転職限界説」といった論調もあったものの、今や年齢による転職のしづらさもだいぶ緩くなっています。

2.資格がない

「資格がない」と悩んでいる人は資格がないことに悩むのではなく、「資格がないと転職できない」という発想をまず考え直した方がいいです。

その仕事に就くのに絶対に必要な資格があるのであればともかく、今や資格などなくても普通に転職できますよ。

ちなみに私が持っている資格は中学生の時に取った英検3級、飲食業の時に取った衛生管理者・防火管理者資格のみです（笑）。
車の普通免許も持っていません。

こんな資格の所有状態でも飲食業からIT業界に転職することができました。

3.アピールできることがない

この悩みを持っている人がもっとも多いかもしれませんね。

今の会社で働いていて「大きなプロジェクトを成し遂げた」「会社で表彰されたことがある」、そうした経験がないということに悩んでいるのでしょう。

ただ、私もそんな大きなプロジェクトを成し遂げたことはありませんし、会社で表彰されたこともありません。
出世だって同期に比べたら別に早くもなかったです。

「「転職したいけどスキルがない」という悩みを解決する方法」でまとめていますが、自分の仕事を客観的に振り返ってみることで転職活動でアピールしました。

具体的には次のようなイメージです。

• アルバイト管理→マネジメント経験がある
• 店舗運営管理→数値管理の経験がある
• Excelを使った管理→業務の効率化の経験がある

ちょっとデキそうな人に見えませんか？

自分が会社で行っていたことを振り返ってみてどういうふうに解釈できるのかを考え、アピールをすると、自分では「大したことがない」と思っていたことでも、他の人には評価されたり重宝されることも多いものです。

仕事には向き不向きがあることを意識しておく

「自信がない」という状態が根深いと

• 「今の仕事でもよくミスをする」
• 「周りの人はできているのに自分は出来ない」

こうしたネガティブな面に目がいってしまうこともあります。

思考のネガティブさが染み付いてしまっている状態ですね。

負の思考が続いてしまうと「自分はどこへ行ってもダメなのではないか」と考えてしまったりします。

まず大前提として「仕事には向き不向きがある」ということを意識しましょう。

今の仕事がたとえ他の人より出来なかったとしても、別の職種だったらできるということも往々にしてあります。

例えば、大雑把な性格の人が細々とした仕事をやっていたらミスも多くなりがちになりますし、その職場で周囲に細々とした人ばかりであれば相対的に「仕事ができない」と思ってしまいますよね。

今の職業が必ず自分に向いているとも限らないわけです。

社会人経験を積んで、自分の向き不向きが分かってきた頃に転職をするというのはいわゆる「天職」につけるチャンスでもあります。

自信がなくても転職で成功する方法

私自身が大して自信のある人間ではないのでハッキリと言えるのですが、自信がなくても転職は可能です。

転職に成功しているのは自信のある人なのか？

一部の人は「転職に成功するのは自信のある人のみ」という論調で転職を語りますが、もちろん自信などなくとも転職はできます。

私自身がそうだったというのもありますが、世の中の転職者は「大丈夫かな？」「転職できるかな？」と多少なりともビクビクしながら転職活動をしています。

敢えて言うのであれば「行動をした人だけが転職に成功する」というのが正しいでしょう。

転職サイトだけの転職活動はしない

具体的な話になりますが、自分に自信がないという人は転職サイトだけを使った転職活動は絶対にしないようにしましょう。
（※「転職サイトを使ってはいけない」ではなく、「転職サイトだけ」はダメということ）

転職サイトによる転職活動はどうしても自分だけで完結してしまう可能性が高く、客観的に見た自分自身の良さを履歴書や面接に出せていない可能性があります。

特に自信がない人は「私はこんなことしかできない」「そんなに良いところがない」といったようなことを考えがちになり、履歴書や面接でも一歩引いた感じになり面接官から見ても「自信がなさそう」「大丈夫かな？」と思われ、採用の可能性が低くなります。

ではどうすればいいのか？

転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは転職のプロが履歴書の書き方や面接のコツなどを直で教えてくれるので、履歴書の内容や面接応対の能力が上がります。

転職エージェントはあなた自身が気がついていない自分自身の良さを引き出してアピールできるようにしてくれますし、面接についてもどういった受け答えをすればいいか、前職の経験をどのように前向きに話すのかなどを教えてくれます。

転職エージェントを利用するのは転職活動を有利に進めるためでもありますが、仮にそこで「自分自身の良さ」に気付いた場合、次の職場でも活かすことが出来るかもしれませんし、今後の人生にも活かすことが出来るかもしれません。

「転職をしたいけど自信が…」と言っている人は希望を持ってまず一歩踏み出してみることです。

在職しながら転職活動すれば少なくとも失業するレベルの失敗にはなりません。