社会人になって様々な経験を積んでいる人が多い40代。
昔は40代というと仕事に脂が乗ってきている頃、と言われたものですが、不景気などの煽りもあり最近は40代でも「仕事を辞めたい」という人が増えています。
40代の人が「会社を辞めたい」と思ってもなかなか行動に移せない大きなポイントは一つ。
「辞めてしまったら次の仕事が見つからないのではないか」
率直に回答をしてしまうと、別に40代で仕事を辞めても、次の仕事が見つからないわけではありません。
ただ、仕事を辞める際に戦略的に辞めないと、後々大変な苦労することになります。
40代でも仕事を辞めても大丈夫だし転職先はある
まずはじめにもっとも懸念となる「仕事を辞めたら次の仕事がないのではないか」「先がないのではないか」という点について。
冒頭に書いた通り、40代でも仕事を辞めても問題ありませんし、転職先はあります。
実際に転職市場のデータを見てみると分かりやすいので紹介します。
40代でも転職可能という実績データ(2017〜2018年のデータ)
転職サイトのdodaが2017〜2018年のデータで「みんなは何歳で転職している?」という統計を取っています。
年代別で見ると以下のような割合になっています。
転職者全体の15%程度が40歳以上です。想像より多いと思いませんか?
データからも分かる通り、転職できる年齢は案外高いものなのです。
(今は転職が活発になってきたという背景もあります)
40代でも転職できるが楽ではない
40歳を超えても転職ができるということは実データからも分かるかと思います。
ただし、ここで注意しなくてはいけないのは40歳を超えても転職はできるが、決して楽というわけではないということ。
何かしらの特殊なスキルがあったり役職者などであれば引く手あまたですが、そうではない人も多いでしょう。
企業にアピールできるポイントが少ない場合、やはり40代は20代などの若手と比較すると難易度が高くなってきますし、書類選考などでも年齢を元に面接すら受けられないケースも多いです。
転職ができないというわけではなく、募集の幅が狭まります。これは一旦現実として覚えておくようにしましょう。
「転職先を見つける前に仕事を辞めない」は絶対押さえておきたい
一番最初に40代の人が押さえておきたいポイントは「次の会社(転職先)を見つける前に仕事を辞めない」ということ。
おそらくどの転職サイトを見ても同じことが書かれていると思います。
転職活動する際の王道パターンで「転職先を決めてから退職する」のが重要です。
20代であれば「ポテンシャル採用」「第二新卒」といったような扱いをされて、すんなり転職できるのですが40代は転職先の門戸は狭くなってきます。
「転職先の門戸が狭い」という現実を考えると在職中に転職活動をするのは必須でしょう。
中には「精神的に参ってしまっていてもうどうしても今すぐ辞めたい」という人もいるかもしれません。この場合、休職届を出すなどして、まずは療養しましょう。
そして体調が回復したら働きながら転職活動です。
とにかく可能な限り、転職先が決まる前に退職をしないことです。
巷に出回っている脱サラ系の話に惑わされない
40代の人の転職についてネットで調べてみると、脱サラ系のいろいろな情報が散見されます。
例えば以下のようなもの。
- ネットを使った自由なビジネスで人生を謳歌する
- 飲食の開業をして脱サラ。縛られない生活をする
ネットを使った自由なビジネスで人生を謳歌する
ネットビジネス系の情報は非常に多いですね。疲れきった心には非常に魅力に感じるでしょう。
騙される人はいないかと思いますが、ネットの商売は言うほど簡単なものではありません。
「今ならあなたにだけ情報を教えます」などの誘い文句がありますが、ほとんどのケースではそこに飛び込んできた人(あなた)から何かしらの方法でお金を吸い取って大元の人間だけが得をするシステムになっています。
インターネットビジネスは「絶対に嘘というわけではないが、詐欺まがいのものも多く、また素人では楽に稼げない」ということだけは覚えておきましょう。
飲食の開業をして脱サラ。縛られない生活をする
独立開業の話もよく見ますね。
40代の方で多いのが蕎麦屋などに代表される飲食の独立開業でしょうか。
飲食起業は非常に魅力的ではあるものの、競合が多く、激しい戦いの世界です。
また起業には運転資金も必要なため今現在、多大な資金を持っていないと厳しいです。
(そして失敗してしまったらすべてが水の泡というのも厳しいところですね)
実際に独立開業して成功している例もありますので「やるべきではない」と一概に言えるものではありませんが、厳しい現実が広がっていることだけは覚えておくと良いでしょう。
※私の友人が飲食開業する際に必要なものを寄稿してくれていますので興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
→飲食店での独立開業に必要なもの、得られること
転職エージェントに相談してみると話が早い
実際に転職を検討する際、40代の人は自分自身の持っているスキルを積極的に棚卸ししていく必要があります。
- 自分の今までの経歴の中でどんな能力が企業に対して売りとなるのか
- 自分の強みはどこなのか
これらの客観的な視点は転職サイトに登録することでは気付くことができません。リクルートエージェントなどの転職エージェントに登録し、コンサルタントさんに相談することで強みを見出すことができます。
40代で転職する場合、年齢の問題もあり行動は早いに越したことはありません。
エージェントに登録をしても転職しなくてはいけないというわけではないのでまずは相談してみることをオススメします。
もし転職の段取りが決まっていなかったら
オススメしたいサイト
これから転職を始めようという人にオススメ転職関連のサービスを紹介します。まだどうやって転職を進めるか決まっていない場合に参考にしてみてください。
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