こんなニュースを見かけました。
スマホ動画で損害確認 あいおいニッセイ、審査3割短く :日本経済新聞
自動車保険の会社がスマホを活用したサービスを打ち出しています。
「すごいシステムが出来たなー」と思いながらも「こうした発想は自分の日々の仕事にも活かせるのでは?」とも思ったりするので、ニュースと一緒に紹介します。
「スマホ動画で損害確認」の概要
はじめに今回のニュースの概要をまとめてみます。
まず大前提として自動車保険は、事故が起こってから、事故の度合いなどを保険会社の調査員が確認、そこから事故・修理の度合いを見定めて修理費を算出します。当然ですが時間帯や、事故が起こった場所によってはすぐに調査員を派遣できる状態ではなかったりします。
夜の遅い時間帯や、アクセスの悪い遠隔地だとどうしても時間がかかってしまうのは避けられません。
そこで今回あいおいニッセイ同和損害保険が開発したのがスマートフォンのアプリを使った調査確認システム。
カメラから映る画面を見て実際にどの程度の傷や凹みなのかを調査員が現地に出向かなくても確認できるようになっています。
【Before】===================
事故
↓
保険会社に電話
↓
調査員が現地に確認に向かう
↓
調査員が現地に到着〜事故状況の確認
↓
審査
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【After】===================
事故
↓
保険会社に電話〜アプリを使って事故状況を確認
↓
審査
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「調査員が現地に向かう」手順がまるまる取り除かれるようになり、損害額の認定手続が3割程度短縮されるようになりました。
個人の仕事での応用〜ITはもっと活用されてもいい領域に来ている
今回のあいおいニッセイ同和損害保険のケースについてはアプリの開発など含め、会社が一丸になって取り組んだプロジェクトです。
先日のユニクロの動画でアルバイト採用なんかも会社一丸となっている取組の一環ですよね。
こうしたニュースを見ていると「先進的な会社だなー」と関心したまま終わってしまいそうなのですが、この手の話は会社だけではなく個人レベルの仕事でももっと活用できるんじゃないかと感じています。
例えば私は今ITのお仕事をしているので打ち合わせなどでお客様のところに訪問できないような状態であってもSkype(※無料通話アプリ)を使って打ち合わせをその場でする、といったようなことも行っています。
こうしたツールがあるにも関わらず、いまだに打ち合わせの時間を調整する、片道30分も1時間もかけて一堂に会するという打ち合わせをやっている会社も多いのではないでしょうか。
近くを見渡してみると導入費用もかけずに時間の短縮を出来る事例はたくさんあります。
スマホに代表されるように、ITテクノロジーは個人レベルで使いやすいものが増えてきているので、もし自分の裁量で改善できるようなものがあれば、自分自身で色々と改善・導入してみて時間短縮を図るのもいいんじゃないかと思ったりします。
なによりこうした時間短縮の手段をたくさん持っていると、どんな会社にいようともきちんと自分の仕事をできる時間が作れるようになりますし、早く帰れるようになる可能性も高いです。
周辺のITテクノロジーが活用できないか、アンテナを貼っておくと健康的な会社員生活とワークライフバランスを手に入れられるのかなと今回のニュースを見ながら感じました。