「仕事のことが毎日頭から離れない」「休日でも仕事の事ばかり考えてしまう」「家族と一緒にいても仕事のことが頭をちらついて落ち着かない」…など、最近はオフの時でも仕事のことを考えてしまって精神的に落ち着かないという人が増えています。
毎日毎日仕事のことを考えていると、常に働いているような精神状態になってしまって落ち着かないですし、何よりもストレスが溜まってしまって疲れますよね。

実は私もかつては「オフの時でも仕事のことを考えてしまって不安になってしまう」というオンオフの切り替えができないタイプの人間でした。

今回はそんな私がどのようにしてオンオフの切り替えを出来るようになったのかを紹介します。

責任感の強い人や大きなプロジェクトを任されている人が陥りがち

仕事のことが頭から離れないという人は多くの場合「責任感の強い人」「大きなプロジェクトを任されている人(プレッシャーの強い仕事を任されている人)」「心配性」の3パターンに分類されます。
特に多いのが「責任感の強い人」。いわゆる「真面目な人」です。

こうした人の場合、元々の仕事の重さを倍以上にして考えてしまったりして、自ら精神的に追い込んでいることがほとんどで、多くのケースでは本人に自覚症状がありません。

「眠れない」などの身体症状に出てきたら赤信号

本人に自覚がないまま精神的なストレスをため続けていると、「眠れない」「頭痛がする」「吐き気を催す」など身体症状として出てくることがあります。

身体症状が出てきてしまっている場合、こころが音を上げる寸前まで来ているので急いで心療内科に行って相談してください。

放っておくと、うつになることもあります。

休むことは「習慣」にしていくしかない

さて、ここで私がどうやってオンオフの切り替えを出来るようになったかの話に移りましょう。

シンプルに言うと「休む習慣を作る」ということ。それだけです。

人間の行動はほとんどのことが「習慣」で形成されています。頭の中で考えることも同様です。
例えば「毎日仕事のことを考える」というのも脳が「毎日仕事のことを考えること」を習慣として覚えてしまっているのです。

そこでその逆「休むこと」を習慣にしてしまうのです。

具体的には次のようなものが挙げられます。

  • 家では一切仕事に手を付けない習慣を作る
  • 会社から出たらメールは一切開かない習慣を作る
  • 定時後は追加の仕事を作らないような習慣を作る
  • 休みの日は趣味など仕事以外のことを考える習慣を作る

仕事のことを常に考えてしまう人の特徴として、オフの時間にも仕事のメールをチェックしてしまったり、家で資料作成をしてしまったりすることが多いです。
そうした仕事にまつわる習慣を一つ一つやめていくことによって「オフの時間は仕事に触れない、仕事について考えない」という習慣ができていきます。
社会人生活が長ければ長いほど、根付いている習慣は深いので変えていくことに長い時間を必要としますが、慣れていくことにより自分を変えることは可能です。

前述の「身体症状に出ている場合には心療内科で相談しましょう」というのも、そうした「こころの習慣」を心理カウンセラーの方に適正に修正してもらうためです。身体に出てしまっているような場合、自分ではコントロール不可能なところまで来ていることも多いので、専門家に依頼するというわけですね。

「仕事が頭からいつも離れないな……」ということに思い当たる節のある人は、自分の習慣を振り返ってみましょう。
自分の状況を把握して、「休む」ということを習慣づけることが重要です。