書類作成や電話対応、お客様訪問の際の案内役など、どちらかと言えば裏方役になる事務職。
会社を運営する上ではなくてはならない存在ではあるものの、単体で売上を上げたりする部署ではないので人に評価されにくいのも特徴。
今回はそんな事務職のやりがいについて、私の友人の話も踏まえ紹介します。
もし事務職をやっていて「どうしてもやりがいが見つからない」「どうしたら仕事が楽しくなるのかがわからない」という人がいたらぜひとも参考にしてみてください。
事務職の仕事の内容
まず最初にここでいう事務職は次のような仕事の内容を主に指します。
- 書類の作成やコピーなどの雑務
- 電話・メール対応・書類発送
- 売上管理
- 訪問客の対応(部屋への案内、お茶出し)
- 営業サポート
大まかに言うと会社のサポート業務を中心に行っている業種のことを指します。
(一般的な)仕事の魅力な部分と魅力的ではない部分
事務職の人がよく言う「魅力的な部分」と「魅力的ではない部分」を挙げてみます。
(魅力)
- 自分の工夫次第で仕事が効率化できる
- 工夫によっては社内の人に感謝をされる
- 残業が少ない傾向にある
- ノルマに追われない
(魅力的ではない部分)
- 人に感謝されないことがほとんど(なので感謝をされると嬉しさが倍になるのですが…)
- 給料が少ない傾向にある
- 場合によっては極端に忙しいか暇(極度に忙しいのは小さめの会社でいろいろな仕事を兼務しているケースが多いです)
以上が一般的な見解です。
仕事ができる事務職の友人が感じているやりがい
実際に事務職の人がどのような魅力を感じているのか、長期に渡って事務職をやっている、とても仕事ができる友人(!)に聞いてみたところ、面白かったので紹介します。
友人曰く「半分くらいは自己満足で楽しんでいる」とのことで、同じような仕事でも自分なりの工夫を一つ盛り込んでみて周囲がどのように反応するのか、どのようにしたら喜ばれるのかを試しているようです。
例えば前述の仕事で言うと…。
- 書類の作成やコピーなどの雑務:どのようにまとめ上げたら相手が受け取りやすいのかを試行錯誤する。
- 電話・メール対応・書類発送:どのようにしたら効率的で早くこなせるのかを考えてやってみる。
- 売上管理:作業効率と、資料作成をする必要がある場合にはまとめ方を工夫する。
- 訪問客の対応(部屋への案内、お茶出し):どのようにしたら感じが良いかを試行錯誤する。
- 営業サポート:営業が5分楽できる方法をいくつも考えて実践してみる。
仕事ができる人なので、傍から見ていて「そういう才能の人なのかな」と勝手に思っていたのですが、この話を聞いた時には「裏側でここまで色々なことを考えていたのか!」と唸ってしまいました(笑)。
同じ作業でも「一つでも良くする方法」というのを日々考えて実践していたわけです。
友人の言う工夫一つ一つはそんなに大きなことではないはずです。
ただ、この工夫を数十回、数百回と繰り返しているうちに社内の事務職でも重宝されるようになり、裏方とは思えないくらいの評価のされ方になっていったのだと思います。
事務職にこうしたやりがいがあるのだなと思うのと同時に、仕事のこだわりはどんな小さなところからでも生まれるのだなと感じました。
事務職に限らず、他の仕事にも活かせそうな話で、私自身は事務職ではないのですが日々の仕事に工夫をしていこうと思った次第です。