新聞を読んでいたらある居酒屋店店長のコミュニケーション術の話が掲載されていました。
それによるとスタッフと「サシ飲み」あるいは「サシランチ」で一対一の時間をきちんと取っているというもの。
これは非常に素晴らしいですね。
こうすることでコミュニケーションが深くなっていくことは間違いないです。
店長や社員の人とアルバイトの人とでは置かれている立場が異なるのでどうしてもコミュニケーション不足になりがち。
今回は社員ーアルバイト間のコミュニケーションについて私の考えをまとめます。
店長や社員が抱えている悩み
店長や社員で多く抱えている悩みは「アルバイトのモチベーションやモラルが低い」「アルバイトが言うことを聞かない」「言っていることが上手く伝わらないことが多い」などが代表的です。
そしてその上手くいっていない部分を軌道修正するのが社員の役割なので頭を抱えることが多いでしょう。
そして上手くいかないと喋ることすら面倒になり、アルバイトさんとはますます疎遠になっていく…そんな悪循環も始まったりします。
こういう状況に対面すると中には「能力の低いアルバイトが多い」ということを平気で言うような人もいますが、お店を上手く動かせるかどうかというのは店長や社員の力量。つまり店長や社員の能力が低い、ということになります。
「でも言うべきことは言っているし、それを実行しないバイトが悪いのではないか?」と反論する方もいるかもしれません。
ただ、アルバイトさんが言ったことを実行しないのには「できない」という以外にも「そもそも店長や社員の言っていることが理解できない」だったり、「あの店長や社員があまり好きではないので言うことを聞きたくない」だったり、「前に嫌な思いをしたので言うことを聞かないで抵抗したい」だったり様々な原因があります。
原因は各々ですがまずハナから拒否されているような場合、アルバイトさんの気持ちのガードを一旦解いて貰う必要があります。
雑談をする
私が新しい店舗に配属になった際に一番最初に心がけていたのは雑談です。
もちろん仕事のことについて話はしますが、基本的には全然関係ない話を最初は多めにします。
仲良くなるという意味合いもあるのですが、その雑談からそのアルバイトさんはどんな感じの性格の人なのか、どういうことが好きなのか嫌いなのか、他の人との人間関係はどうなのかを自分の中に落とし込みます。
そうしてその人に相応しい仕事の伝え方を実行するようにしてきました。
いろいろなサイトを見ていると「自分のビジョンを共有する」というような話がありますが、私の体感では「ビジョン」ってちょっとアルバイトさんには重すぎる話だと思うんですよね。そんなかしこまったものではなく「私は将来こんな風にしたいんだ」と雑談ベースで(しれっと何回も)言うのが一番伝わります。
また「飲食に入った新卒が勘違いしがちなアルバイトさんとの接し方」にも同じようなことを書きましたが、社員という立場になると「自分たちが偉い」と思い込んでしまいがち。そういう空気はアルバイトの人は敏感に察するので、そういう姿勢で臨まないようにしましょう。