一言で言うと
「(営業以外でも)仕事の考え方の原則を知るための本」
私は営業ではないのですが、キャッチーなタイトルに惹かれて手に取りました。
(「マンガでわかる」という点ですぐ読めそうなイメージがあったというのもあります)
特に外部の会社の方と接する機会のある営業の方が読むと面白いとは思うのですが、営業以外の方でも仕事の考え方や商売の原理原則の考え方が分かるので読んでみると面白いです。
本書で気になった点
人はギリギリまで頑張って燃え尽きた状態になると、新しいことを勉強する意欲を削ぎます。この無気力感がマンネリ化する頃に、また目の前の数字が気になり始め、なんの武器(新しい知識)も獲得しないまま、同じ手法(成功体験の繰り返し)で眼の前の目標を達成することに全力を注ぎだします。
自分がこのサイクルに入っていないか。
常に変化を続けられているかどうかを確認したい。
(本来Googleの20%ルールのようなイメージで自分のことを考える時間、新しい知識を身につける時間というのを別で取れるのが良いのですが…)
活動を見える化する。
毎日の訪問者数と訪問時に何をしたかをチェックするシートを作成し課内の営業マンに毎日記入させる。
数値化することで見えることがある。
抽象的にではなく具体的にする。
既存の商品では太刀打ちできなくなってしまったら、今度はマーケティングを動かして、まったく違う価値を作り出さなければならないことも出てくる
微妙な変化に対応できた企業はその後大きく成長しますし、対応に失敗した企業は大きくロスをします。
これは現代ではよくある話ですし、これから先、加速される流れですね。
変化に敏感になること。
マーカーは先に相手に引かせる
値引き交渉などをする時の話、自分から「このくらいで」と出すのではなく、相手に先に数字を出させてそこから交渉する。
(マンガパートなのですけど、これは経験ですねー…)
次から次へと顧客の課題を率先して見つけ、常に顧客の関心を集める状態を作る努力
一度顧客の心が離れてしまうと元の状態にするのは難しい。
それを防ぐために常にこうした努力をすること。
商売は「牛のよだれ」とよく言われます。それは商売は短期的に終わるのではなく、利益の回収を急がず、長く続けることが良いというたとえ
目先の利益を優先しているところも多いというのも目立つので、肝に銘じたいですね。
(好印象頻度の獲得方法)
「明るい笑顔」「一生懸命さ」「一貫した謙虚な姿勢」に尽きます。
最近良く思うのはこれ。
真面目に一生懸命、明るくやりましょうは基本中の基本で、私個人の体験レベルでもすべての道に通じる気がしています。
感想
「営業=物を売る」だけではないという本来の仕事のあり方が分かる本。
(冒頭マンガのお母さんの話が「仕事を生み出す」という考え方がとてもわかりやすく描かれています)
そして「営業部はバカなのか」というタイトルではあるものの、営業部だけではなく、その他の部署で働いている人も自分自身の価値をきちんと表現するという考え方がわかる。
自分自身、どうやって自分の価値を周りに知ってもらうのかを考えなくてはと再考しました。