ネットでこんな意見を見かけました。
「仕事が楽しいと言っている奴は嘘つきで偽善者」
この意見を見てちょっと思うところがあったので「仕事が楽しいという人は本当に嘘を付いているのかどうか」について考えてみました。
「仕事は楽しいもの」「仕事は楽しくないもの」、どちらの意見を擁護したり、批判したりしたいわけではないので事前にそこだけはご了承くださいm(_ _)m
「仕事が楽しい」状態は存在すると思う
まず私の意見からです。
私は「仕事が楽しいという状態は存在する」と思っています。現に私が今、仕事を楽しんでやっているからです。
この話を語るには「向き不向きの話」「ラクと楽しいの違い」を明確にしなくてはいけないのでそこから書いていきましょう。
向き不向きの話
まず「仕事が楽しくない」という人の場合、現職が「向いていない」だけという可能性があります。あるいは楽しいには楽しいけども、人間関係や職場の環境がゴタゴタしているために楽しむに楽しめない、という状況もあるかもしれません。
よく言われる話で「没頭できるものを仕事にしよう」というのがあります。
「一日中没頭できる」というようなイメージでいるとハードルが上がりますが、例えば「A」「B」という2種類の仕事があって「Aの仕事だと全然没頭できなかったけどBの仕事だと2時間ハマることが出来た」というような相対的なものなんじゃないかと思います。
私はAが飲食業でBが現在のIT業界なわけですが、やはり没頭できる時間が違います。
当たり前ですが、没頭できるとはいえ24時間寝ないで出来るなんてことはないです。寝たいです(笑)
実際の日本の環境ではなかなか難しいところなんですが、本当は向いていないと思ったら転職するなりしていろいろな職業を体験していって相対的に自分が一番没頭できるものを探すのがいいと思うんですよね。そうすれば自分が相対的に一番ハマれるものが見つかるはずなんです。
私も今IT業界で割と没頭できていると思いますが、もしかすると他にもっと没頭できるものがあるかもしれません。
「ラク」と「楽しい」の違い
これもよく勘違いされがちなんですが「仕事が楽しい≒ラク」みたいな捉え方をされていることが多いです。
楽しいというのは決してラクではないです。
ラクではないんですけども、努力を重ねた結果、何かしらの成果が出る、その瞬間が喜び=楽しいとなります。
結果を出すまでの間もニコニコしながら仕事をすることが「楽しい」というイメージになってしまいがちですが、鬼のような形相をしながら仕事をして最終的な成果が楽しいというのが私にとっては正しいところかなと考えています。
(もちろんその努力を重ねる段階の部分すら楽しんでしまえるような超人的な人もいるわけですがそこは割愛・・・)
ポジティブな言葉だけでは仕事を楽しむのは難しい
今でこそ「仕事が楽しい」という概念が自分なりに理解できるようになってきましたが、昔はやはり仕事があまり楽しくなく「どうやったら楽しめるのか?」を自己啓発本を読んだりして探っていました。
例えば毎朝鏡を見ながら「自分はツイてる」と口に出してみる。
あるいはどんな小さなことでも「ありがとう」と感謝をしてみる。
・・・これらの行動に全く効果がないとは思いません。実際にネガティブなことを言うよりもポジティブなことを言葉にした方が気持ちは明るくなります。
ただ、根っこの部分の解決にはなっていないんですよね。
「ツイてる」と口にしても上司に怒られたらすごく凹みますし、仕事で失敗をすればイライラもします(笑)
「ポジティブな言葉を口にする」というの悪くはないのですが、本質的ではないかなと思います。
結論は「今の仕事より自分自身が楽しいと思えることを探す」ことが重要
「仕事を楽しい」と思うには「自分自身が没頭てきること」を探すことです。
その方法はいくつもあります。
自分が今やっている仕事の中で没頭できるものを探すというのも一つでしょう。
現職で没頭できるものがあるのであれば、その仕事に専念できるような課に異動させてもらうなど、より「仕事が楽しくなる」道もあるでしょう。
あるいは自分の趣味を拡張してお金に出来ないかを考えてみる。
今やインターネットを使って個人でもいろいろな活動ができる時代です。YouTuberなどが代表例の一つですよね。
はたまた転職をしてみるというような方法もあります。
ただ日本の場合、軽々と転職をして向いていなかったら次、というのはなかなか難しいので考える際には慎重に・・・
(※検討の際は当サイトの転職カテゴリも参考にしてみてください)
上記の通り「仕事が楽しいと言っている人は必ずしも嘘ではない」というのが結論です。もちろん私個人の考えなのでこれそのものが絶対に正しい、というつもりもありません。
「仕事は楽しくないものに決まっている」という人ももちろんいるでしょう。繰り返しになりますがその考え方を否定するつもりもありません。
ただ、仕事は人生の大半の時間を使うものなので「できるだけ楽しく過ごせたらいいな」というのが本音で、私はそこを目指しながら仕事をしていきたいなと日々思っています。