このサイトでは何回か「飲食店に入りたい、飲食店を運営したいなら飲食でアルバイトをすべき」ということを書いています。

飲食店は直接お客様の喜ぶ顔がダイレクトに見える夢のある仕事ですが、反面、厳しい部分も往々にしてあるため、夢だけを持ったまま飛び込むのはあまりにリスクだからです。
今回は「将来飲食店で働きたい」という学生さんのために、飲食店のアルバイトで学んでほしいことをピックアップしてみます。

お客様の表情を観察する

飲食店で働く上で一番重要な部分です。
自分の立ち振舞に対してお客様がどのように感じているのかを読み取る能力を培っていきましょう。

特にホールに出るということであれば言葉一つとってもお客様がセンシティブになられる場合がありますので、注意です。
最近良く言われる「〜でよろしかったでしょうか?」というのもその一つです。
この程度でクレームになることはまずないかと思いますが、飲食店の場合、お客様に出来るだけ快適な環境でお食事していただくのがメインですので、少しでも「もやっ」とした感じを与えないのがベストです。

仲間との連携

料理を作って、お客様に提供する。
この流れだけとっても2人の人が関わっています。

このように飲食店は複数の人間が関わった上で一つの形になります。
その際に重要なことは仲間との連携。

ホールにいるのであればキッチンの人が動きやすいように気を遣い、
キッチンにいるのであればホールの人が動きやすいように気を遣う。

単純なことなのですが、この小さな「気遣い」が飲食店の質を決めると言ってもいいかもしれません。
実際に働いてみるとこの連携がうまくできているところとできていないところではお店のクオリティが全く異なります。
信じられないような話ですが、目に見えない所の空気感が出ているのです。

経営者の意識

最後に重要なこと。
「将来飲食店で働きたい、独立したい」という人はアルバイトの段階で自分が経営者だったらどうするのか?を考えてみるといいでしょう。

「ここをこう工夫したらもっと売上が伸びるのではないか?」
「人員の配置の方法をこうしたらいいのではないか?」
「店内の配置をこうしたらいいのではないか?」
・・・

働いていると色々な考えが出てきます。
そういった仮説を立ててみて実践できる部分はしてみましょう。

ただし、その際に自分はまだアルバイトの立場であることをお忘れなく。
なにか行う際には総責任者である店長に相談してみましょう。
(店長になると分かるのですが、ここで何の許可もなく勝手に動かれると結構困ってしまうことも多いのです・・・)

将来飲食店で働きたいということを店長や責任者の人にあらかじめ伝えておくと良いかもしれません。