一般的にこれから飲食業に付く人が持っている不安ってどんなものなんだろう、と色々と探していたところ
「人よりトロいのですが飲食業の仕事ができるのか不安です」
というものがありました。
自分はその視点で考えたことがなかったので、ちょっとこの問題について考えてみようと思います。
「トロい」を一旦取っ払ってみる
そもそも論になってしまうのですが「人よりトロい」というのが基準として非常にわかりにくいのでまあ何とも言えないところです。
周囲に機敏な人に囲まれていて、その人達と比べて「トロい」なのか、一般的な人達に囲まれていて「トロい」なのかが不明瞭です。
「人よりトロい」というのはあくまで自分の世界観の中での相対的な基準なので、飲食の仕事に就いてみたい!ということであればそのへんはまず取っ払ってみて考えたほうが良さそうです。
まずやってみる
では何をすればいいのかというと、まずは取り組んでみること。飲食業に就いてみましょうということですね。
その際に「自分がトロい」ということは完全に頭から消し去ってください。
というのも、頭の中のどこかに「自分はトロいんだ」という意識があると、自分の中での言い訳になってしまうからです。
「自分はトロいから失敗している」
「自分はトロいから飲食業には向いていない」
考えてもあまり意味のないことなので、これを機に考えるのをやめてしまいましょう(笑)
もしかすると「自分は意外とトロくなかった」という発見があるかもしれません。
また面接の際に「自分はトロいのですが大丈夫でしょうか」なんて言うのはご法度。面接官はそんなものを見ただけでは分かりません。
それをみずから口に出して言うということは「私は仕事があまりできないのですが採用してもらえますでしょうか?」といっているようなものです。不安なのは分かりますが絶対にやめましょう。
「機敏ではない」が強みになることもある
不思議なもので飲食業では機敏な動きができることだけがすべてではなく、動きがゆったりしていてもお客様に愛されるということも往々にしてあります。
「トロい」とはまたちょっと違うニュアンスなのですが、私の働いていた飲食店で従業員として60歳に近い高齢の方がいらっしゃいました。
その方は年齢もあってとても機敏と言えるような感じではありません。
ただ、愛嬌のあるキュートな方だったので例えばピーク時に動きが遅かったり、失敗したりしたとしても逆にお客様から「頑張れ」と声を掛けてもらっていたりもしていました。心温まる瞬間でした。
よく言われることですが弱みと強みは表裏一体ということですね。
職業についてみた結果
実際に働いてみた結果「やっぱりそんなに向いていないな・・・」と思ったら向いていないのでしょうし、「楽しい!」と思えたらそれは向いているのだと思います。
繰り返しになりますが「トロいから」という発想はノイズになるので抜き去った方がいいです。
まずは飲食店で働いてみて、自分に合っているかどうかを考えましょう。