最近大手のファーストフード店が異物混入で非常に話題になっています。結構な叩かれっぷりですが、実際に飲食店で働いたことがある人は分かるように異物混入がゼロというのはなかなか難しいというのが現実です。
だからといって料理を扱っている以上、店の責任なので正当化する気もないですし、擁護するつもりもないです。
ただし基本的な防止方法を抑えておくことで異物混入のリスクをグッと減らすことができます。
今回は異物混入をできるだけ少なくするための、「今すぐできる」防止方法に関してまとめたいと思います。
髪の毛の異物混入を防ぐ
まず異物混入としてありがちなのが「髪の毛」です。
ただ、髪の毛の異物混入をなくすには従業員が全員スキンヘッドにでもしない限りゼロにはなりません。
そこで一番手っ取り早いのが「髪を隠してきちんと帽子をかぶる」ということ。
あまりにも当たり前すぎて拍子抜けするかもしれないですね(笑)
でも飲食店で店員さんを観察してみると分かるのですが、案外きちんと帽子をかぶれていない人は多いのです。
例えば前髪だけを帽子からちょっと垂らしていたりすると、そこで髪の毛混入の可能性が一気に高まります。
「髪を隠すことがカッコ悪い」という理由で髪を出してかぶる若い人も多かったりするので、店長がきちんと教育出来るかが問われる部分ですね。
ちゃんとした店はこういった「当たり前のことを当たり前にやる」というのができています。
装飾物の異物混入を防ぐ
このサイトでも何回か扱ったことがある身だしなみ部分ですね。
・指輪について
飲食業で結婚指輪をしながら働くのはOK? NG?
・ネイルについて
飲食バイトの爪の長さ・ネイルアートについて
・ピアスについて
飲食店のバイト・従業員がピアスを禁止されている理由
これらのものが許可されているお店もあるにはあります。
私がそういった店を「微妙だなー」と感じているのはこういった異物混入リスクがあるからなんですね。
お店の方針そのものは別に構わないのですが、最終的にお客様が不愉快になる可能性があるということを考えると、これらの装飾品は禁止にしておいたほうがお店としてのリスクが減るのではないかと。
文房具の異物混入を防ぐ
飲食の従業員は何かを書く際にボールペンを持っていることが多いですが、そのボールペンもノック式のボールペン(ペンの端を押すと芯が出てくるもの)にします。
というのもキャップ式だとそのキャップが異物として食品に入ってしまう可能性があるからです。
もちろんシャープペンシルや鉛筆なんて芯が折れてしまう可能性があるためもっての外です。
その他、ホチキスはフロアに持ち込まない、セロテープはなるべく透明のものを使わないなどの工夫も必要です。
提供前に一回料理を見直す
忙しいとないがしろになってしまいがちな部分ですが、提供する前に料理を目視確認することも重要なポイントです。
例えばスープなどであれば調理した人が見る、提供するフロアの人が見る、というのを実施することでダブルチェックができるわけです。
そこで髪の毛が入っている、その他何かが入っているということが分かればお客様に提供する前に作りなおすことができます。
本当に簡単ですよね。だからこそきちんとこなすというのが重要なのです。
ということで、簡単にまとめてみましたがどれも基本中の基本ですね。
異物混入自体は冒頭でも書いた通り絶対に防ぐ方法というのはないです。
ただ、こういった基本を抑えられているところと抑えられていないところでは発生する可能性が雲泥の差なので、もう一度自分の店舗ができているかどうかを見直し、ガッチリと当たり前のことを実施していきましょう。