飲食で働く人に多い質問でアクセサリー類の着用の話があります。
以前にもピアスやネイルの話を書いたことがあります。
参考
・飲食店のバイト・従業員がピアスを禁止されている理由
・飲食バイトの爪の長さ・ネイルアートについて
今回は指輪について考えてみましょう。
飲食業の中には「普通の指輪はNG、結婚指輪はOK」といったようなところもありますが、実際はどうなのでしょうか。
普通の指輪と結婚指輪に違いなし
最初に答えを言ってしまうと、普通の指輪であろうが結婚指輪であろうが基本的には飲食業では着用NGです。
(もちろんお店にもよるのですがこれから働く、という方は「NG」と考えていたほうが良いでしょう)
禁止の理由は衛生面からの観点で、指輪と指の間には密封された空間がありそこに菌が繁殖しやすいというのが理由です。
菌が繁殖した結果、知らず知らずのうちに食中毒を呼び起こす原因を作っていたりするのです。
冷静に考えれば、普通の指輪でも結婚指輪でも衛生面で違いがないことはわかりますよね。
おそらく「結婚指輪がOK」としている飲食店は感情的な部分(大事な指輪なので、とか)を重視しているのだと思いますが、そこで衛生面の保護が崩れてしまうと本末転倒でしょう。
指輪をしながら働くデメリット
指輪をしながら働くデメリットとして、衛生面の他に異物混入の可能性もあります。
ピアスやネイルの話と同じでひょんなことから、指輪が外れてしまい食品の中に入ってしまう…なんてことも。
食べているお客様が食べる前に発見しても気分が悪いですし、口の中に入れたとなると指輪によっては怪我の原因にもなりますし、指輪の持ち主としてもなんとも言えない気分になるでしょう。
またそれ以外にも、場合によっては食器を傷つけてしまったりすることもあります。
たかが指輪、と思っている方も多いかもしれませんが案外影響範囲は広いのです。
大切な指輪を守るために
このように飲食店運営の観点から見て指輪の着用は厳禁なのですが、指輪の持ち主側からしてもリスクが大きいです。
まず飲食業ではどのポジションについていても水回りの仕事が確実についてくるので、指輪がかなり傷みやすくなります。
また前述の通り「何かの拍子に外れてしまった」というような場合に見つけられれば良いものの、例えばゴミ捨ての中に知らない間に入ってしまった場合などはおそらく探すのも非常に困難になってくるでしょう。(仮に生ごみの中と分かっていてもそこを探すのはかなり悲惨なはず…)
衛生面観点はもちろんのこと、「結婚指輪をして仕事をしたい」「結婚指輪は肌身離さずつけていたい」という人も、大切なものだからこそ付けるべきではないのです。